「しのぶっ!てめぇ俺のこと会社にチクッただろう。おかげで辞めさせられたんだ、責任とってもらうぜっ!」




ユタカはぐでんぐでんに酔っ払っていた。




「なにいってんのよ!あんたの営業車の走行距離と、ガソリンの消費量が大幅に合わないんで、会社の連中が調べたのよっ。往生際も悪いのねっ!」




しのぶの連れが叫んだ。




「なんだと、このアマっ!」




ユタカが拳を振り上げた。




悲鳴が上がったが、拳は振り下ろされなかった。