てん ―Ｔhe pure story―

ベティママの言葉に奈央はハッとした。




「・・・そうかもしれない」




奈央はあっさりと認めた。




「無理ないわね。私だって養子にしたいくらいだもん」




ベティママが頬杖をついて、呟いた。




「でしょう。なんか、可愛くて。〔てがる〕のおじさんとおばちゃんもそう言ってました」




「・・・・しばらく現状維持でいいか！」




「賛成！」








両手をパチンとハイタッチで合わせた奈央とベティママに、タカシがお菓子を買ってもいいかとすばると手をつないでやってきた。