「うちは一日中でもかまわないよ。安心して仕事しておいで」 「すみません、会社休んで今日と明日の日曜にてんちゃんの家を探そうと思ったのですが」 奈央は申し訳なさそうに言った。 すばるはタカシに絡みついたまま、素直に奈央にバイバイをした。 「ほんとに信じられない」 そんなすばるを不思議そうに見ながら、奈央は駅に急いだ。