「そうなのよ、新しいバイトの子が無断欠勤。こういうとき息子は過剰労働させられちゃうのよ。スタンドのコックピットで徹夜あけの早朝・・・うん、ケガはたいしたことないんだけど、やったら甘えちゃってあいつ。エッチと睡眠のとき以外ベッドに縛られたことないからしょげちゃってね。・・・笑わないでよ!そういうことだから、・・・うん、今日明日ついてて、月曜には通常出勤するから、保育園で会おう。・・・ん、じゃあ」




ケンがそんな事情では、余計な心配をかけられないと奈央は思った。






「よし、行くよっ」




奈央はバッグをつかむと、テレビを見ていた二人を促した。