「なにかあったら、夜中でもいつでも電話しなさい。もちろん変な意味じゃあないよ」 「やぁね、おじさんたらいつまでも。奈央ちゃん、うちもオールタイムオーケィよっ」 〔てがる〕夫婦とベティママに見送られて三人は店を後にした。 「ああしてると、素敵でほほえましい家族に見えるんだがなぁ」 眠ってしまったすばるを片手で力強くかかえ、もう一方の手を奈央とつないで帰るたかしの後ろ姿を見て、残った三人は頷きあった。