「あー、くだらない!あの先の言葉続けなくて良かった! ………あ〜もう!早く行きなさいってば!」 「え、あ…うん」 そう言って、俺は走って莉子を探すことにした。 「…少しくらい………あたしの方見てよ…っ…。強がってるこ…と気付いてよ、バカ…っ…」 1つの恋が終わった。 風夏は泣きもせずに本を抱き締めながら、そこに立っていた。