「外見てため息なんてついて、どうしたの?」
急に後ろから声が聞こえた。
「あ、先輩…。こんにちは!」
うわぁ、外見つめてたのバレバレじゃん…!なんか恥ずかしい…!!
「気になるの?幼なじみくん」
「いやいやいや!そんな…別に、気になるとか…そういう、ワケじゃ…なくて」
なんだか上手く喋れなかった。ごまかしようがない。
「…そっか」
なんだかいつもと違う雰囲気の先輩。
「先輩…なにか、あったんですか?」
「うん、今なにかあった」
「今ですか?」
「うん。莉子ちゃんが、あんな顔するんだなって」
あんな顔…??

