「…今日の莉子ちゃん、なんか危なくてほっとけないかな」 「えっ…」 そんな事を憧れの人に言われて、嬉しくない女の子なんているのかな。 「心配だから送ってくよ」 あ…、でも颯也が…。 そう思うと、さっきの事がまた頭の中で浮かんだ。 ……いいや、颯也にはあの子がいるんだし…。 あたしは黙って、先輩の隣を歩いた。