胸に抱えているプリンを見るたびに、火傷を思い出して、智樹先輩との事を思い出す。 手、握っちゃったぁ…。 ほっぺたが熱くなる。 教室には、電気がついていた。もしかして颯也かな? 「わっ…!」 ガラッとドアを開けると、颯也…と、もう1人。あの可愛いマネージャーがいた。 しかも手を握って。 「ご…ごめんなさい!あたし…すぐに出てくから!」 急いで、鞄に荷物を詰め込んだ。 一刻も早く、ここから出なきゃ。そう思った。