「…っ、颯也…なんか怖いよ…」 それと同時に、颯也はあたしから離れた。 心臓がドキドキする。だってだって、こんな事されたの人生で初めてだし…!なんか、いつもの颯也と違うし… 「……ゴメン」 そう言い放った顔は、悲しそうに見えた。そんな颯也も初めてだった。 「ううん…」 「帰ろう」 そう言って、あたしの前を歩きだした。 いまだに心臓のドキドキは消えなかった。