「ただいまー!お腹すいたーっ」


私の声で、ばーちゃんが台所から顔を出した。


「おかえり。ご飯できてるよ。お弁当もね。早く着替えておいで」


「はーい」


シャワーを浴びて着替えてメイクをして、


ばーちゃんが作ってくれたおいしい朝ご飯を3人で食べる。


テレビでは、またあの発明家の原口氏が報道されていた。


「やっと捕まったか」


じーちゃんが満足そうに笑った。


「美顔器は風花に買ってもらってよかった」


ばーちゃんもホッとしてた。


何気ない日常の会話。


それも幸せ。


私がじーちゃんとばーちゃんを、もっともっと幸せにしてあげるからね。


私を大切にしてくれたぶんだけ、


二人を大切にするよ。


でも、どこかにいるお父さんとお母さん。


いつか…


二人に会いに来てね…。


私に…


会いに来てね……。


きっと…


二人はそれが一番嬉しいと思うから。


私も…





嬉しいよ。