「じーちゃんの事だから、100以上生きるさ」


泣いてる私とばーちゃんに、加瀬君が言ってくれた。


「本当に…大丈夫かな…」


「大丈夫っ!!風花の為にじーちゃんは生きてくれるっ!!」


加瀬君の言葉は、いつもいつも心に響いてくる。


何でだろ…。


わかんないけど、


私の為に必死になってくれるのが嬉しい。


前に“いなくなろっか”って言ってくれた言葉が、頭から離れない。


その言葉で、逃げ道ができた気がした。


今まで何事からも逃げなかった私だから、その言葉にホッとしたんだ。


たまには…


一度くらい…


逃げたっていいかなって。


結局逃げたりはしなかったけど、心にはいつもゆとりがあった。


私を、らくにさせてくれた。


今も私とばーちゃんを元気付けようと、身振り手振りで励ましてくれてる。


またまた加瀬君にはありがとうだね。


ネコを守った加瀬君も立派だよ。


ボッコボコにされちゃったけど…


そんなとこが、


私は


好きかも…………


しれない。