病院についたら、加瀬君が待っててくれた。


でもその加瀬君の姿にもビックリ………!


髪は丸坊主で、白い包帯、


左足にはギプス、


松葉杖……


服装は、パジャマだった。


「どっどうしたの、それっ……!!」


「俺はいいからっ…早く3階の手術室の前に行けっ!!」


3階の…手術室…??


「早く行けってっ…!!」


加瀬君に怒鳴られて、無我夢中で3階の手術室を探した。


やっと見つけた手術室の前に、


ばーちゃんがいた。


「ばーちゃんっ…!!」


「風花っ…?!どうしてっ………」


「じーちゃんはっ?何で??どーしてっ?!」


何があったのっ?!


何で手術室なんかにっ…


「風花……黙っててごめんね………」


ばーちゃんが泣きながら私の手を握った。


強く…。


痛いくらい強く…。


「おじいさん……もうあと少ししか…生きられんかも……」


え………


何それ………


足の力が急に抜けて…


ペタンとその場に座り込んでしまった。


「風花…ごめんね、黙ってて本当にごめんね……」


訳がわからない……


「ちゃんと…話して……お願い……」


じーちゃん……


「おじいさん…ずっと胃が痛いって言ってただろう………?だいぶ前…検査をしてもらったんだよ」


検査…?


知らなかった……


「そこで…ガンが見つかって…」


「ガン?!嘘……でしょ……?!」


目の前が、真っ暗になったような気がした…


じーちゃんが…


ガン…


あと少ししか…


生きられない…………


嘘だ………


絶対に嘘だ…


お願いだから


嘘って言って…