放課後のブランコ

次の日。


深が迎えにきた。


見送りに家を出てきてくれたのは、ばーちゃんだけだった。


じーちゃんは、朝ご飯の時も部屋から出て来なかった。


「今まで…ありがとう、ばーちゃん…」


「いいんだよ、おばあちゃんこそ、ありがとう…ありがとう…」


ばーちゃんがまた泣き出して、私も涙をグッと堪えた。


今日が最後じゃない。


また会える。


「じーちゃんにも…ありがとうって言っておいてね…。今までごめんねっ…て…」


「風花は何も悪くないんだよ…だから謝らなくていいんだよ……おばあちゃんこそごめんね…ごめんね」


ばーちゃんが、私をギュッと抱きしめた。


ばーちゃん…


ばーちゃんの匂い…


やっぱり落ち着くよ…。


ずっとずっと、ここにいたかったな………


じーちゃんとばーちゃんの傍にいたかったよ。


堪えきれずに涙が溢れ、急いで車のドアを開けた。


「風花っ…またおいでねっ…いつでもいいからっ…」


うん…


来るよ…


また来るよ…


辛くて声に出せない。


ばーちゃんの顔を見たいのに見れない。


「深、早く車だして」


「いいのか?」


深の顔も見ずに頷いた。


ごめんね、ばーちゃん。


じーちゃんも、


バイバイ…


車が出発してすぐ、苦しくて苦しくて声を出して泣いた。


じーちゃん、


ばーちゃん。


じーちゃん、


ばーちゃん…。


私を4年間育ててくれてありがとう…


これからは…


二人で仲良く暮らしていってね…


今度会う時は、


お互い笑ってようね。


どうかじーちゃんも、


笑っててくれますように。