毎朝二人で散歩に行くし、休みの日は山に登ったりもする。


元気だけが取り柄の二人だけど、たまに心配になる。


じーちゃんはまだ仕事をしてるし、ばーちゃんもシルバーの人材派遣に登録してる。


私なんかのせいで寿命が縮んだらどうしよ。


あの時…


私の未来を一番に考えて守ってくれた二人。


本当に私を大切に育ててくれた。


今度は、私が二人を大切に養うんだ!!


また胸にそう誓って自分の部屋に戻った。


机の上に置いてあった携帯が、チカチカと光ってる。


メールだ…。


ベッドに寝転がって携帯を開いた。


親友の、坂宮良子からだった。


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明日の校内新聞は、今日の“あれ”でーすっ!
ごめんね、バッチリ撮らせてもらいました☆
お楽しみにぃ〜!
……………………………


う、嘘だ・・・


また撮られたの?!


良子の奴っ………


明日朝会ったらただじゃおかないからっ!!


携帯を投げ捨てて、布団を頭までかぶった。


良子は新聞部の部長……。


今日の“あれ”とは…。