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りょーかい!
もう遅いから帰りなー
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そう打ち返したら、笑って頷いて帰って行った。


不思議な子だなぁ。


耳が聞こえないのに、ケンが言ったって…笑


猫が手話でもするの?


それを想像したら、笑っちゃいそうになった。


きっと子供の世界があるんだろう。


かなめ君の世界が。


潮風に吹かれて静かな時間が過ぎる…


とうぶん、ここには来れないだろうな…。


目を閉じて、


これからの未来がどうかキレイな色に輝くように祈った。


バイバイ、私の大好きだった場所。


バイバイ、キレイな海。


バイバイ、オレンジ色の太陽。




バイバイ、過去の私!