放課後のブランコ

「何で…そんなに私に構うの?他にもたくさん女の子いるじゃん」


加瀬君は、合コン好きのお持ち帰り男でしょ?


「風花は特別だから」


「何で?」


どうして私が特別なの?


「何でって…。俺が頭をオレンジにしたのにまだ気付かないの?」


へ?


気付かない?


「何に…???」


加瀬君がドアの前にあぐらをかいて座った。


「はぁ〜。髪の色を変えたら思い出してくれると思ったんだけどなー」


う〜ん…?


髪の色と、何が関係あるの??


サッパリわからない。


「ちゃんと教えてっ」


「じゃあここから出ない?」


「…………うん。出ない。ここにいる」


三上君より、今は加瀬君の話しの方が気になる。


「俺の話しを聞いて笑うなよ?」


「笑わないよ」


「じゃ…話す///」


加瀬君の照れたような顔が、意外だった。


加瀬君の見た事ない一面を見ると、


ドキッとする。


ここにいるのが加瀬君じゃなくても、男の人にはそう感じるのかな。