ばーちゃんの料理は全部おいしい。
とくに和食はそんじょそこらの飲食店より、抜群においしい。
今日は豚汁とサンマとさつまいもの天ぷら。
「おいしいっ!」
「風花はおいしいしか言わないね。ま、それがおばあちゃんには一番の褒め言葉なんだけどね」
「だって本当においしいんだもん」
そう言った私を見て、ばーちゃんが優しい顔をして笑った。
「たまには洋食が食べたいんじゃないのかい?」
「…ううん」
別にそんなふうには思わない。
ばーちゃんが作る料理が一番!
テレビをつけたら、最近有名な科学者の原口龍太郎がまた訳の分からない事を言っていた。
でもばーちゃんはこの人が好きらしい。
「“この人が発明した老人専用の美顔器がほしい”」
また言った。
原口を見ると、ばーちゃんは決まってそう言うんだ。
前に「買えばいいのに」と返したら、3万円もするから無理だと言われた。
3万なんて安すぎるくらいだよ。
それでさえためうのは私のせい。
きっと私なんかがいなかったら、
裕福な老後が過ごせたはずなのにね。
ごめんね、ばーちゃん。
いつか私が、
100万円くらいの立派な美顔器を買ってあげるから。
その頃、ばーちゃんは何歳だろう…?!
とくに和食はそんじょそこらの飲食店より、抜群においしい。
今日は豚汁とサンマとさつまいもの天ぷら。
「おいしいっ!」
「風花はおいしいしか言わないね。ま、それがおばあちゃんには一番の褒め言葉なんだけどね」
「だって本当においしいんだもん」
そう言った私を見て、ばーちゃんが優しい顔をして笑った。
「たまには洋食が食べたいんじゃないのかい?」
「…ううん」
別にそんなふうには思わない。
ばーちゃんが作る料理が一番!
テレビをつけたら、最近有名な科学者の原口龍太郎がまた訳の分からない事を言っていた。
でもばーちゃんはこの人が好きらしい。
「“この人が発明した老人専用の美顔器がほしい”」
また言った。
原口を見ると、ばーちゃんは決まってそう言うんだ。
前に「買えばいいのに」と返したら、3万円もするから無理だと言われた。
3万なんて安すぎるくらいだよ。
それでさえためうのは私のせい。
きっと私なんかがいなかったら、
裕福な老後が過ごせたはずなのにね。
ごめんね、ばーちゃん。
いつか私が、
100万円くらいの立派な美顔器を買ってあげるから。
その頃、ばーちゃんは何歳だろう…?!