「てめぇ、何すんだよ!」
「…あんたからやってきたんでしょ」
彼女はぼそりと呟いた。彼は血迷った目付きで優希を睨み付けながらも、手は叩かれた腕を押さえている。
相当痛かったのだろう。
(念のために力は出来る限り抜いたけど、防具つけてないからアザくらい出来てるかもね)
そう彼の腕を眺めながら考えていると、不意をつかれて両腕を押さえ付けられた。
(しまった!)
「離せ!」
じたばたと暴れてみるが、一向に押さえ付けられている腕の力は抜けない。
挙げ句の果てには、持っていた竹刀を飛ばされてしまった。
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