「…んなわけあるかっ!」 「どうだか」 ハッと笑んでやる。 (……そうでもなきゃ、ナンパなんかしないだろ) 「っ、お前ムカつくんだよ!」 もういい加減我慢の限界だったのか、頭に血が昇った体格のいい男子生徒が優希に殴りかかる。 彼女はそれを反射的に避け、持っていた竹刀で腕を叩き落とす。 「……いってぇっ!」 「おい、大丈夫かよ!」 残りのふたりがその生徒に駆け寄った。