「何だと!?」
凄い形相で睨み付けられるが、それをいとも簡単にかわす。
「教えてやろうか」
偽か本心かは知らないが、人の悪そうな笑みをしたままそう口にすると、優希は片手で指を折り始めた。
「まず学校でナンパするだろ、格好付けて制服ちゃんと着ないだろ、教師の目を欺ければそれでいいと思ってるだろ、それから…」
言い終わった後彼らを見やれば、悔しそうに顔をして真っ赤にしている。
それもそのはず。
優希が言ったことは全て、正論なのだから。
「…っ、うるせぇな! だったら何だよ、関係ないだろ!」
(…情けない、図星をつかれて逆ギレするなんて)
ハァとため息をついた。


