「……朝っぱらから大声出すなよ」 (こいつ、朝から何でこんな元気なんだよ。そっちの方が可笑しいだろ) 意味もなく後ろ側の首に手を当てながら、不機嫌そうに皺を寄せてしかめっ面した。 「お前が殴るからだろ!」 「……。あ?」 睨みを効かせてやると、急におとなしくなる。 まさに、蛇に睨まれた蚊だ。 「お前がふざけなきゃ、叩かれないですんだだろ?」 「ハイ、ソウデス」 「俺に非はあるか?」 「ナイデス」 周りで会話を耳に入れていた先輩は苦笑い、後輩や同級生は笑いを堪えている。