「それでは、お父様、お母様。」 「「行って参ります」」 リディナとアディナは声をそろえて口にした。 「あら、あら、今日は仲が良いのね。珍しいわ。いつもだと良いのに。ね?あなた。」 「ああ。そうだな。」 お姉様が私をこき使っているんじゃないわ。 私がお姉様を狂わせたのよ。 だからその償いに私が好んでお姉様のお手伝いをしているだけ。 などと心の中で呟くアディナであった。