闇の貴公子に偽りの愛を



出逢ったのは私とプリンスだった。

なのに何故プリンスは出逢った日のことを聞くのか、アディナには分からなかった。


しかし何かが無い限りプリンスは弱気にはならないわ。

今のプリンスの声はとても弱々しいものだったもの。


「そうね…あの日は満月の夜だったわ…―――」