闇の貴公子に偽りの愛を



「突然の事で気を悪くなさるでしょうが………国王がお呼びです。」


今なんて?咄嗟に聞き返すアディナ。


国王がお呼びです。と繰り返す女性に笑顔で「わかったわ。」などと答える余裕などもうアディナにはなかった。



国王が私に何の用があるの?


私、何も悪い事していないわよね?



などと思い悩むアディナに、女性以外……


正確には男性の声が届いた。



「マリア、もう下がっていいよ。」


とても優しい声にアディナははっとした。