「ゆい〜起きろ」


「なんでまた勝手に入りこんでるの」




飽きれた口調でドアへ顔を向ける
ついでに眉間にしわを寄せて。


「それひどくな〜い?」





真下健人(16)


私の幼なじみの健人は朝、日にち関係なく
部屋に入りこんでくる。


彼氏でもないのに。
やめてって言ってんのに




「ばーか!」


ばふっ


「うわっ、あぶないし」




私が投げた枕はあっけなくよけられ
そのまま床に落ちた。



やっぱ子供だな
先輩とは違う








「休みになんだから早く出てって!」