カラスなあたしと、うさぎな俺。



「雫ー!一緒に組もー!」


「うん!ひーも一緒だよね?」

「え…?葉山さんも入ったら6人班になっちゃうよ…」

「じゃぁ、あたしも入らないー!ひーと一緒がいい!」

「そんな…」


他の女子は5人ずつのグループが3つ出来たようだ。


じゃぁ、もう1人の余りは男子か…


雫を誘った女子達も、あたしに『消えてくれ』と目で訴えてくる。


「いいよ、雫。あたしのことは気にしないで。自分の良いように考えな。」


あたしがそう言った瞬間、彼女達の目付きが変わる。


「ほ、ほら!葉山さんもこう言ってくれてるんだし!雫が入らなきゃ私達のとこ、グループ出来ないんだよー!」

「お願い!一緒に組もう!」


あたしは自分の席に戻り、なんでもない、フリ、をする。