カラスなあたしと、うさぎな俺。




「一緒のクラスの相沢ルイちゃん!ハーフなの!てか、なんで知らないの?」



「ふーん…」



「美人さんで有名だよー!」


あんまり興味ないなー。
聞いたのあたしだけど。


「オラー、席つけバカヤローが。」


来た、佐伯。


「わ、来た、じゃぁね!」


自分の席につく雫を見ながら、机に突っ伏す。


「一時間目はー、学活だからホームルームからこのまま始めるぞー。」


「センセー!何すんのー?」


クラスでは比較的目立つ男子が言う。


「あー?もうすぐで林間だろ?それの班でも決めようかなー、と思った所だ。」


林間……?




「センセー!それって他のクラスはもうとっくの昔に決めてたぜぇー!」



「うっせぇよ、ばーか、忘れてたんだよ。他のクラスの先生が出来すぎなんだよ、人生こんくらいラフに生きてた方がいいに決まってんだろうがばーか。」

さっき発言した男子生徒は、なぜか2回も馬鹿、と言われて可哀想だ。


「あー、めんどくせぇ。じゃぁお前等、5人ずつ組め。」

「センセー、2人余ります」


「余ったやつは俺と組め。」

嫌だー!とかクラスメートが一斉に喚きだす。


どうせ、余りのうち、1人はあたしだろう。