カラスなあたしと、うさぎな俺。



買い物を終え、帰り道を歩く。


「明日、あたしが二匹の首輪買ってくるね。」


「うん、この子達、名前は?」


「あー、名前…、」

名前ね。


「うーん、クロとシロ。」


「安易すぎない?」


「太郎と次郎。」


「適当に付けてるでしょ。」



「やっぱりクロとシロ。」


覚えやすいし。


「……まぁ、いいけど…」



お腹すいたな、晩ごはん食べたいな。


クロとシロもお腹空いてるだろうな。



「早く帰ろう。」




綺麗な夕焼けが胸を焦がす。


あぁ、母さん達が死んだ日も、こんな綺麗な夕焼け空だったな。