カラスなあたしと、うさぎな俺。




なんだか不思議な夢から覚めた。


あたしと橘みたいなカラスとうさぎが出てきた。



そうだね、あたしはきっと素直な橘に憧れてるのかもしれないね。


「あ、起きましたか、葉山さん。」


「ん、おはよ…」



今、何時……



「12時半、ですね。お昼の時間です。」



お弁当を開いて準備万端の橘。



「もうそんな時間……」



「はい、お茶です。」



なんて言うか橘は…



「将来、いいお嫁さんになりそうだね。」


「え?俺がですか?」


「うん、」


心なしかお茶も美味しく感じる。



「俺は…、葉山さんをお嫁さんにもらいたいですよ。」



「付き合ってまだ一日目、それに、あたしがアンタに飽きるまで、って言う条件だけど。」