学校 実咲の教室

ねえねえ、また出たらしいよ…
知ってる~私の友達の友達が殺されたんだって~
うわ、ひっどいね~

どこに居てもこの話題ばかりだな。(実咲

あれ?興味ないの実咲は?(紗季

興味ないってか、確かに許せない事だが、私は襲われない自信がある。

どうして?

だって、若くて美人ばっかり狙ってるんだろ?犯人は?
私は、若いが、美人ではないからな。はっはっは!…

何言ってるの?
実咲は充分美人だよ!
ほら、この二重瞼とかかわいい!

もしかして、人に自分の顔を褒めて欲しいの?(翔

な!そんな訳ないだろ!

翔は、実咲の目をじっと見つめる。

(しまった…こいつには私の思考が全部だだ漏れなんだった…)

ま、変態が実咲ちゃんを襲っても、俺が守ってあげるからね。

お、お前…みんなの前でそれを言うな!

え!やっぱり二人は付き合ってるの!?(紗季

いや…私達は付き合ってなんか…

あれ?付き合ってなかったけ?
体育祭の後、生徒会室で…

あー!それは!
さ、さあ!もう下校の時間だぁ~!用のないやつはさっさと帰るんだぞ!
じゃ、私は帰るからな!
また明日な!はははは…

実咲は、焦りながら教室を走って出る。

ふふ。かわいい。