~実咲の家~

実咲「ここだ」

翔「ふーん。なんか普通の家だね」

実咲「普通で悪かったな…」

咲夜「うっうーん、あれ?私…確か…」

実咲「あ、咲夜!気付いたか!」

咲夜「あ、お姉ちゃん!」

実咲「咲夜!大丈夫だったか!」

咲夜「うん。私は平気だよ。でも、ちょっと記憶があまり…」

翔「咲夜ちゃん、あの大人に襲われそうになったんだよ。
それを俺が助けてあげたの」

咲夜「私…記憶が曖昧で…でもありがとうございます」

翔「もう、知らない人について行くなんてダメだよ?」

咲夜「はい。すみませんでした」

実咲「なあ、翔…立ち話じゃなんだから、うちにあがって行けよ?」

翔「え?いいの?」

実咲「今回だけだからな…」

翔「素直じゃないところがまたかわいい」

実咲「う、うるさい!ほら、早くあがれ!」

翔「おじゃましまーす」

~実咲の部屋~

翔「へぇ~、部屋ちゃんと整理整頓されてるだ~」

実咲「まあな。部屋の乱れは心の乱れって言うしな。
普段から気を付けている。
あ、そこのソファにでも座っててくれ。私は着替えてくる」

翔「うん。わかった」

実咲「部屋…荒らしたら殺す…」

翔「大丈夫だよ~」

パタン

翔「この写真…実咲ちゃんと…もう一人…誰だ?」

翔は、もう一枚の写真に目を付ける。

翔「こっちの写真…あ!この写真の子供…牙がある…バンパイアか?」