何なんだよ…あいつ



そう思いながらも、俺は課題を見ることに専念しようと赤ペンを持った



すると、入口のほうから聞こえてきた聞き慣れた声



「相川先生」


「なんだよ。忘れ物か?」


そう言って、入口を見るとニヤニヤしながら立っている美乃里がいた



「なんだよ、その顔」


「失礼なっ!元からこんな顔ですー!」



やっぱ、ムカつくな



「んで、要件は?忘れ物?」



「うん。忘れ物!先生にヒント言うの忘れてた」


「ヒント?」



何のヒントだ?



「コノが先生に渡した花の名前、シオンって言うんだよ」


「シオン?」



「そう。花言葉ちゃんと調べておいてね!じゃ、バイバーイ」



美乃里は手を振って帰っていった