「俺、今日がチャンスだと思ってるから」
まっすぐに由希音を見ながら言った颯太に俺は何も言えなかった…
それからお昼を食べて、午後もみんなで楽しんであっという間に夕方になっていた
「そろそろ帰るかー!」
という宏の声でみんなが帰りの準備を始めたとき、李花が
「あれ?由希ちゃんは?」
という声に俺も由希音がいないことに気付いた
それと同時に颯太の姿もないことにも
あぁ、あいつが会いたかったのは颯太だったのか…
なんて、うぬぼれてた俺がばからしくなって、それから妙にテンションが高くなっていたのが自分でもわかった
それから何分かあとに2人は戻ってきた
みんなに冷やかされる2人を見ていられず片付けに没頭した

