「…え?」
嘘じゃねぇよ
小6のとき、引っ越すかもってなったとき、美乃里と離れるって思ったらなんか、切なくなって
俺、好きなんだって実感した
結局、引っ越すことはなかったから良かったんだけど…
それから、美乃里が誰かに恋するたびに、協力してって言われて、俺がどんな思いで協力してたか、お前は知らねえだろ?
「嘘じゃねぇよ…」
俺は、美乃里を抱きしめた
「嘘なら、心臓こんなにバクバクいってねぇよ」
心臓の音を聞かせるように、美乃里をギュッと抱きしめた
「…ばかぁー!早く言ってよぉ!知早のくせにっ!」
なんだよ知早のくせにって、言うのにどれだけ勇気いると思ってんだよ

