「え?…1度も」


「うん。1度も」


「本当に?」


「本当に」


「嘘じゃない?」



しつけーな。おい



「嘘ついてどうすんだよ。俺に得なことねぇし、逆に嘘ついて損するだけだし」


「損する?なんで?」



「なんで?って、お前が好きだからだよ…誤解されたくねぇし…」



って、



「え?」



な、何言ってんだ?俺!!

美乃里を見ると、目を見開いて俺を見ていた


もう、終わりだ…もう、後戻りはできねぇ


当たって砕けろ!俺



「さっきは、冗談だって言ったけど、本気だったよ」


ずっと、小さい頃からずっと…



「俺は、美乃里だけが好きだった」



他のやつなんて、目に入ってなかった


恋乃梨は、姉貴としてしか見れなかったし…