オレンジ




「…なんだよ」



それとも、俺の顔をじっと見て、顔に何かついてるのか?



「い、いや…滅多に謝らないのに、今日謝ったからまだ熱あるのかなぁって思って…」



…………



確かに、今日の俺変だわ



「そうかも。熱がまた上がってきたのかもな」



俺は、再びベッドに入ろうと立ち上がりかけたとき



「ねぇ!」



声をかけられた



「ずっと、聞きたかったことがあるの」



美乃里を見ると、さっきとは違って真剣な顔でこっちを見ていた


俺は座り直し、美乃里の方に体をむけた



「何?聞きたかったことって」



そう言った俺から、1度目をそらし、何かを決めたかのように俺を見た



「あ、あのね、知早はコノのことが好きなんだよね?」


「は?」



何言ってんだ?