あれから二ヵ月、今私は亜海の家でお世話になってます。



「ゆり姉、ゲームしよーぜ!」


「宿題は終わったの?」


「終わったー!」


「じゃぁ、やろうか。またマ●カー?好きだねー」


「うん!ゆり姉はいつもどおりキ●ピオで良いんだろ?」


「ありがと、じゃあ行くよ~!」


「絶対負けねぇ!」



澤田家とは幼稚園の頃からの付き合いだから遠慮はそんなにいらないし、澤田家のみんなが優しくしてくれるから喪失感や悲愴感はもう全然ない。けど、

罪悪感まで全然ないと言えば真っ赤な嘘になる訳で



「信司、弱いわねー!友里に負けてる!!」


「るっせー!もう一回、もう一回!」


「はいはい。フフフフ!!」


前は信司には君付けだったけど、信司から「君付けは子供みたいだからやめろ!!!」って言われたからやめた。




「はい、2人ともお菓子。ちゃんとゲームやる時は手ふきなさいよ」


「「は~い!」」


「てか、友里、信司に背ぬかされてるじゃない!!超ウケる!身長は負けてもゲームは勝つ!!っていう訳ですか?」


「うっ、うるさい!!信司が高いの!!」


“友里(高2) 147㎝”
 信司(小6) 158㎝


「俺、結構小さい方なんだけどなー?」


「うるさい!!」


「「ギャハハハハハハハハハ!!」」


変な所だけ似るなぁ、この姉弟は……

この二人の変な共通点に頭を悩ませる私であった