ご主人様とわたしの関係♥

「篠原が何を考えて今泣いてんのかは俺には分かんねぇ…!!
けどこれだけは言っておく!!お前といる時間を迷惑だの困っただの思った事はねぇし、この一週間すっげぇ楽しかった!!!」


マスターの私を抱きしめる力が徐々に強まって行く事に気付く


「……マス…ター…?」

自らの頬や睫毛を濡らしていた涙が引いて行くのが分かった


「好きだ」


「…!!?」


「好きだ、友里。」


…あれ…?


おかしいな……


嬉しいはずなのに…


どうしてさっきよりも涙が溢れ出すのだろう?


「好きだ……」


ギュウゥゥゥ…!!


どうして…涙が出るのに…溢れ出すのに…


こうも、心が温かいんだろう……?


気付いたら私の腕はマスターの背中に伸びていた



ぎゅっ…


私は気付いたらマスターのTシャツをぎゅっと握りしめてた



そうして短いようで長い時間が過ぎ……


ゆっくりとマスターの腕が私から離れて行った


寂しいような、恋しいような…そんな複雑な感じ



「返事を聞かせていただけますか、姫?」


にっこりと微笑むマスターの睫毛は少し涙で濡れているようなそんな気がした

『マスターも泣いたのかな?』

そう思うと少しほっとした


もちろん、私の答えは―――――…