「落ちついた…?」



「ありがとう…これから生活どうしよう……」



「友里には親戚いないんだから、私ン家においで?」



「いいの…?」



「ママとパパ鳥取に二ヵ月出張中だし、ママもパパも信司も友里なら大歓迎よ」



「フフ…ありがとう。そういえば信司君今何歳だっけ?」



「先月12歳になったばっか。超生意気でさ~」



「そうなんだ…クスッ…ちょっとメイクなおしてくんね?」



「うん」


亜海を待合室で待たせておいて少し離れたトイレに一人で足早に向かう


「うわぁ~…醜い顔…瞳腫れてる……」


顔だけでも洗っとこ…



バシャッ!



「ふぅ…戻ろう…って、亜海?」


「スッキリした?」

悪戯っぽく笑ういつも通りの親友に少しだけ心が温まった気がした


「へへっ…バレてた?」


「友里の事は全部お見通し!…なんて友里がメイクしないの知ってるからね」


「あ」


「嘘つくなら、もう少しマシな嘘つきなさいよ」


「へへ…」


「ぇへへ」