「あぁー…ちょっと投げて?」


「え!?」


「勘違いするなよ?俺に向かって投げて?」


「あ、あぁ…」


テテテテテテッ…


「はい、どうぞ」


「いや、投げてって言ったんだけど…」


「私、狙えば狙うほど、とんでもない所に行ってしまうので…」


「まぁ、有難う…」


受け取った招待状をノートパソコンのキーボードの上に適当に置くと、デスクの2段目の引き出しを開けたと思えばガサガサとそこあらナイフを取り出した


「ひっ……!!!」


「いや、お前を殺そうとしてる訳じゃねぇから。これペーパーナイフだから」


「あ…そうなんだ……」


マスターは手慣れた捌きで招待状らしき物の封筒の封を切った


「げぇー…雨宮家主催パーティーだってよー…」


「えぇ……!?」


「なんで俺を招待するかなー…親父を招待しろよなー…」


「…行かないんですか……?」


「いや、行くよ?」


「やった…!」


「そんなに嬉しいか?」


「はい!!」


「だって、あの雨宮クレアに会えるんですよね!?うふふっ、楽しみー…」


「…目、輝きすぎだから…ふふっ」