あ、そうだ。



「私、もう用は済んだし早く部屋に戻って寝よ…!」


独り言に見せかけて本当は自分にそう言い聞かせてた



私は足早にマスターの部屋から自分の部屋に戻り、そそくさとベッドの中に潜り込んだ



「おやすみなさい…///」



マスターにドキドキしていたことが恥ずかしいのと同時に後ろめたくて


一人でどんどん紅く染まっていく自分の頬に冷えた手を当てて、そのまま私は眠りに就いた



「………友里」


「…え?」


…お母さん……?


「友里ー!!」


お父さんまで……


「友里、最近はどう?隊長は優れてる?」


「…うん…うん…元気…元気だよ!!ものすっごく!!!」


目から大粒の涙が溢れ出すのがなんとなく分かった気がした


「メイドになったんだってな」


「うん…!!」


「ご主人…様?は優しいのか?」


「まだよく分かんないや…へへっ…」


「そうよ、あなた。友里はまだなったばっかりじゃない」


「ハハハッ!!そうだったな!お友達はできたのか?」


「うん!優しい人が二人…二人出来たんだよ…」


「そう…そのお友達、大事にするのよ」


「うん…!!」