溺愛プリンス



ベルト王と、何話したのかな。


「……」



わ、つむじだ……。

首筋に、ハルの柔らかな髪が触れてくすぐったい。


いいかな。抱き締めちゃってもいいのかな。

行き場に困っていた手を、そっとハルの頭に回す。

すると、ピクリと小さく反応したハルはすぐに強く抱きしめ返してくれた。



ふふ。
嬉しいな。



真っ黒なハルの髪に頬を寄せれば。
シャンプーの甘い香りがして、キュンとした。


背の高い彼を見上げる事はあっても、こんなふうに見下ろすなんて初めてだから。
すごく新鮮。


どれだけこうしてただろう。

いつのまにかあたしの方がギュッと抱きしめていたみたいで、ハルの両手が回していた腕に触れてようやく顔を上げた。





「ありがとう。 これで眠れそうだ」

「……大丈夫?」




やっぱり、眠れなかったんだな。
あどけなく笑うハルの頬に触れた。



「添い寝でもしてくれるのか?」



目を細めたハルは、いつもみたいにイタズラに笑って見せる。