溺愛プリンス



突然の申し出に、ビクリと身構えてしまう。


だ、だきしめ、させて……って。


かあああって頬が火照るのがわかる。



月明かりが差し込む部屋に、少しの沈黙が降りた。



「おいで」



固まったままのあたしに気付いて、頬を緩めたハルは広げた両手でクイッとジェスチャーする。


う……これは、有無を言わさぬオーラ。


パッとうつむくと、そのままオズオズとベッドに座ったままのハルに近づいた。



ドキンドキン



傍まで行くと、手首を掴まれてそのまま引き寄せられた。


「っ……」

「…………」



ベッドに座ってるハルに、立ったままのあたし。
必然的に、胸の中にハルの頭がすっぽりと収まっている。


すがるように抱き寄せられて、戸惑った。





…………ハル……。