溺愛プリンス



「ここにいたのか」







そ、その声はッ!

ギョッとして顔を上げれば、ハルの背後に見覚えのある人が見えた。


べ、ベルト王!?



きゃああ!


「あ、あの、これはっ、その……は、ハル、どいてっ」

「…………」



柱に手をついたままのハル。
慌てふためくあたしをよそに、庭に視線を巡らせたあと小さく息をついた。

それからゆっくりと折り曲げていた体を起こし、国王に向き合った。