「逃げようなんて思うなよ?
ま、そんなこと考えられないくらい、志穂の中を俺だけでいっぱいにしてやるけど」
妖しく目を光らせたハル。
そのまま、ネックレスに口づけを落とす。
あたしの反応を楽しむかのように。
「ーーね、このネックレスの意味、志穂はちゃんとわかってた?」
「え?」
ね、ネックレスの意味?
これは、ハルがあたしにはじめてくれたもので。
誕生日プレゼントで……。
あの時は、深い意味はないって……ハルはそう言って……。
「えっと、家の、カギ?」
「……。
”俺のモノ”。ちゃんと念押すためにキスもしたんだけどな。伝わってなかったんだ。鈍感すぎ」
………。
えええッ



