溺愛プリンス




「まあ、今日は何もしてこないさ。だから、心配するな」

「……わかった。 ハルがそこまで言うなら、もう何も言わないわ」



ベスはうなずくと、さっさと車に乗り込んでしまった。
車はすぐに走り出す。
林道に消え去るテールランプをぼんやりと見送るあたしの頭の中で、さっきのハルの言葉がぐるぐる回る。




「…………」





お見通し、か……。


右手にあるぬくもり。
それを辿るように視線を上げると、すぐにハルと目が合った。




っ!



う……わわ。


思いっきり顔そむけちゃった……。



怒ってるかな……。
気分悪くなるよね。


右側から強烈な視線を感じる。


オズオズともう一度顔を上げると、瑠璃色の瞳が間近に迫っていた。




そして……。