……ハルを……………ゆ、 「ゆゆ、誘拐ぃぃぃいい!!?」 じょ、冗談でしょ!? さっきのクロードさんの顔を思いかえして身震いする。 あれは、本気だった……。 どど、どうしよぉぉ……! ”選択したんですね” 「…………」 ―――そうだ。 あたしは決めたんだ。 自分が、どうしたいのか……。 こうしてあたしは、この恋に決着をつけるために。 ハルを誘拐することになった。 手の中の林檎は、真っ赤に熟れていて。 甘く、甘くあたしを誘っていた。