溺愛プリンス


ポカンとしていると、ショーンさんの頬がみるみる赤くなる。

それからハッとしたように顔をそらし、「んんっ」と咳払いをすると少しだけ眉間にシワを寄せたままあたしを睨んだ。



「……なにかありましたらすぐに参ります。では、私はこれで」

「あ、はい!あの……、ありがとうございます」



クルリと踵を返し、去っていくその背中に慌てて声をかける。



……。


ショーンさん、少しはあたしのこと認めてくれたのかな……。


いつも無表情だったショーンさんが見せてくれた、少しだけ人間臭い顔に胸の中がふわりとあたたかくなった。




うん。あたし、きっと大丈夫。





ショーンさんがくれたワインを口に運ぶ。
フルーティな香りがいっぱいに広がった。