――――――……
『そばに、いて欲しい……』
そう言ったあたしを、ハルは大事にとても大事に抱きしめ返してくれた。
ふたりきり。
なにもない薄暗い部屋には、2枚組の布団。
月明かりに照らされて、妖しく浮かび上がる。
ハルは、優しくて切ないほど掠れた声で、あたしの名前を呼ぶ。
気持ちが溢れて、涙が止まらない。
首筋を赤らめたハル。
熱のこもった瞳が、ユラユラ揺れる。
まだ、あたしの知らないハルがいる。
見つめられるだけで、身体がアツくなる。
こんな気持ち、初めてだった。
求められてるんだって……すごく感じた。
ふわりと前髪にキス。
頬に、キス。
耳たぶにキス。
口の端に、キス。
甘いリップ音が鼓動と一緒に加速する。
頭の中が真っ白になっていく。
そして……。
―――トサ!



